|
|
 |
 |
■木村一幸さん現代の名工を受章
|
|
【技能功績の概要】
江戸の七代目左官職人として、左官の伝統工法全般に通じ、中でも竹小舞下地工法法、水捏ね(みずごね)住上げ工法、漆喰磨ぎ工法の技能て優れている。そのような伝統工法より様ざまな建物の施工や、「ものづくりマイスター派遣事業、 「ものづくり・匠の技の祭典」等の国や都の事業に左官職人として参加協力している。「ものづくりマイスター派遣事業」により子どもたちに、「左官伝統工法を見る講習会」等により若年左官技能者に左官の指導をしている。
【木村一幸さんのお礼】
この度は卓越技能章「現代の名工」という大変栄誉ある私の受賞に際し、ご推薦頂きました 東京都左官組合連合会の皆様、家族友人皆様に大変感謝しています、先ずは心よりお礼申し上 げます。
私は幼少の頃より明治生まれの父親に現場に連れていかれ、仕事はわかりませんでしたが現代の建築現場ではとうの昔に失われてしまった 居心地の良さを体験しながら、父親の職業を継 く、という環境に逆らうことなく今日まで左官業を継承してきました。
人の生活に無くてはならない家、その中にある左官壁がとても力強く繊細で魅力的な存在で ある事に気が付き、左官壁に力を注いできた時間が今回の受賞につながったものと感じていま す。今はその父親はいませんが音で覚えた段取り、目で覚えた動き、手で感じた感触、すべてが今よみがえります。時代が変わり今の左官に関する情報知識に比べると明治の職人の知識は比べ物にならない程足らないものだらけでしたが、左官に必要な技術は今も昔も変わらない事を毎日感じています。
地方にいる仲間、地元の組合仲間、先輩方と共に情報と技術の意見交換、技術者の社会的地位の向上などこれからもやるべきことは沢山あると認識しています。この度ご尽力を頂きました東京都様のお力添えのもと、 時代に沿う継承者の育成、技術の継承にこれからも尽力していく所存です。
|
|
|
|
|
|
|
|
